出前授業 オオムラサキ
10日(月)3・4時間目、3年生を対象とした「オオムラサキ」についての出前授業が行われました。「オオムラサキ」と言えば、国蝶であり準絶滅危惧種に指定されているのはよく知られています。昨年に引き続き、この「オオムラサキ」の研究をライフワークとされてきた、小川町在住のSさんにご来校頂き、オオムラサキの生態について教えて頂きました。
Sさんは、当日、パネルにした様々な資料写真や標本と共に、「オオムラサキ」「カラスアゲハ」「ミヤマカラスアゲハ」、3種類の蝶の成虫計6頭と、「オオムラサキ」の蛹もご持参頂きました。「オオムラサキ」の成長についてご指導いただいた後、6等の蝶の放蝶の瞬間を見せて頂きました。代表児童の手の上に乗った蝶が、空に放たれていきます。閉じていた羽根を一杯に広げて羽ばたいていく様は大変感動的で、その度に児童の歓声が上がっていました。中にはなかなか飛びたたない蝶も居ましたが、どうやら掌の「汗」に惹かれて飛びたたないんだとか。そんなこともSさんに教えて頂きました。
そして「オオムラサキ」の蛹たち。エノキの枝に沢山の蛹がついており、児童達がそれを触ると、蛹が実をよじって動く様子を体験させて頂きました。そして、蛹から成長になる「羽化」の瞬間も見られるようにと、大切な蛹を児童のために置いていってくださいました。(置いていってくださった蛹は、児童が帰ってしまった午後6時頃、見事な成虫に羽化しました。明日の朝、3年生の教室から放蝶する予定です。)
昨年に引き続き、本当に貴重な体験をさせて頂きました。子供たちは勿論、立ち会った教職員の目も釘付けになってしまいました。ありがとうございました。